ワンピースの世界には、ユニークで魅力的なキャラクターが数多く登場します。
その中でも、カクはウォーターセブン編の裏切りという驚きの展開や、時々描かれるコミカルな描写が印象深い存在です。
本記事では、カクの性格や行動を振り返り、「カクはいいやつ?」そして「裏切りの可能性はあるのか?」について書いていきます。
カクの初登場と「いいやつ感」
カクが初めて登場したのはウォーターセブン編でした。
カクが初登場したのはワンピースの漫画版では、第323話”「水の都」ウォーターセブン”です。
(323話ではほんのちょっとだけ登場)
カクはウォーターセブンの造船会社「ガレーラカンパニー」の船大工として登場し、物語の初期ではルフィたちに協力的な普通の船大工として描かれました。
ウソップと似てるということで、登場時からやたらその絡みでコミカルなシーンもあります。
カクはウォーターセブン編の初期で、航海で傷んでいたルフィ達のゴーイングメリー号の修理の話を聞き、メリー号を査定。
しかし査定の結果は、メリー号の積み重なった損傷は大きく、カクたち凄腕の船大工でも直せないということでした。
このときのカクの態度は、職人としてのプライドを感じさせるもので、ウソップ絡みのコミカルな描写の中でもきっちり仕事をする職人の誠実さを感じさせるたたずまいでした。
ゴーイングメリー号は「竜骨」という船の基盤版が傷んでいるのでどうしようもないという理由でした。
この部分は漫画版35巻の最初の話で328話”海賊誘拐事件”です。
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カクの正体はCP9。ウォーターセブンでの裏切り。
しかし、ウォーターセブン編後半にカクの本性が明らかになります。
実はカクは世界政府の諜報組織CP9(サイファーポールナイン)のメンバーで、「古代兵器プルトン」の設計図を狙って潜入していたことが発覚します。
古代兵器プルトンは過去にウォーターセブンで作られた戦艦でした。
古代兵器のあまりの強力さを考え、その力が暴走した時のことを憂慮した船大工たちは対抗する力として「設計図」を代々引き継いでいました。
そしてルフィがいる時代に「設計図」を継いでいたのが、師匠のトムから継いだアイスバーグとCP0は考えていました。
カクはガレーラカンパニーの社長&ウォーターセブン市長のアイスバーグを襲撃し、ルッチやカリファら同じくCP9のメンバーとともに暗躍します。
ルフィたちはそれを知りゾロがカクが最初に行ったゴーイングメリー号の査定にも疑念を抱いていましたが、カクは仕事は真面目にやったことを伝えました。
この返答からも、カクには悪役ながらも船大工としての誠実さが根付いていることがうかがえます。
コミカルな一面と「仲間になりそう」な予感
ウォーターセブン編で登場したCP9たちは個性的なメンバーが多く、コミカルな部分も伺えるキャラが複数いました。
特にカクはわりと面白キャラとしての描写が多くあります。
特に印象的なのは、カクが「ウシウシの実、動物系、麒麟(ジラフ)」の悪魔の実の能力でキリンに変身すること。
ウォーターセブンからエニエス・ロビーにかけて、カクはキリンの能力を駆使してゾロと戦いますが、首を横に伸ばして「キリン砲台」と言い、戦っているゾロに「そんなキリンいねェ」と突っ込まれるシーンは最高です。
(ワンピース 漫画版 第417話”阿修羅”より)
416話もいい感じに面白キャラが発揮されています。
エッグヘッド編でも、ルフィにウソップ扱いされてみたり、微妙に天然キャラを発揮しています。
このようなコミカルな一面は、ルフィの「仲間系キャラ」にはよくありますよね。
この辺を考えると若干、今後の仲間化の可能性をすこーしですが感じます。
また、これはカクに限らないのですが、ウォーターセブン編を見ているとルッチもカクもカリファもアイスバーグを襲撃したくなかったように見えます。
基本的にはアイスバーグを傷つけることなく、政府からの申し出をアイスバーグが受け入れ、設計図を渡すことを望んでいた。
しかしアイスバーグが何度も断った結果、アイスバーグを襲撃するしかなくなった。
カクたちのセリフを見るとそんな裏切りへの葛藤を若干感じます。
エッグヘッド編での行動:裏切りの可能性は?
エッグヘッド編では、カクが感情的な行動を見せます。
ルッチやカクとと同じくCP0のメンバーにステューシーもいました。
エッグヘッド編では序盤、ステューシーはCP0としてベガパンクを狙う立場の行動を取っていましたが、実はステューシーはミス・バッキンガム(元王下七武海エドワード・ウィーブルの母親)のクローンで、ベガパンクの味方でした。
エッグヘッド編の途中でステューシーはルッチとカクを悪魔の実で眠らせたような形で、彼らを捕らえ裏切ります。
これはCP0であるルッチやカクたちにとっては裏切り行為です。
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ステューシーの仲間意識とカク
ステューシーに捕らえられたルッチやカクたちでしたが、ルフィたちやベガパンクはヨークの裏切りによってセラフィムなどの攻撃を受ける立場になったことで一時的にルフィたちと共闘します。
そのあと五老星の登場などでエッグヘッド編の中でルッチやカクたちは端役になっていきます。
そんな中、ステューシーは必要な殿役を務めていました。
ステューシーはベガパンク(既にステラはいないので猫)にCP0の裏切者だったとしても、CP0のカクたちと共に過ごした間の友情からカクを逃がしたいと言います。
ステューシーはカクたちから見れば裏切りもの、でもステューシーは裏切りたくて裏切ったわけではない。ということです。
カクはこのステューシーの話を聞いていました。
カクの対応と今後の裏切りの可能性
その後カクはステューシーと会話。
ステューシーに
「行ってくれステューシー」
(ワンピース 漫画版 第1119話”エメト”)
と逃げるように伝えます。
CP0にとっても世界政府にとってもステューシーはこの時既に裏切者だからです。
躊躇するステューシーにさらにカクは
「ルッチがここへ来たら
わしゃあ止めきれんぞ・・・・・・!!」
(ワンピース 漫画版 第1119話”エメト”)
とステューシーに伝え、ステュ―シーは立ち去りました。
このセリフ、つまりルッチはステューシーを捕らえる気もなければ、捕らえることに賛同する気もない、ということです。
さらにこの後カクは辛そうな表情をしていました。
ここは若干ウォターセブン編でのルッチの立場と葛藤を想像させる部分です。
ウォーターセブン編ではルッチたちは多少の葛藤があるような感じを見せながら、アイスバーグを裏切りました。
もしカクたちが本心から裏切りたくて裏切らったわけではないとしたら。
ステューシーの葛藤をカクは理解できたということです。
そしてステューシーを意図的に逃がしたカクの行動は世界政府から見れば裏切りと言えるでしょう。
こうした行動から、今後カクがルフィたちの仲間になるのはさすがに難しいでしょうが、「世界政府を裏切る可能性」はゼロではないと思います。
まとめ:カクは「いいやつ」?裏切る可能性は?
カクは悪役として登場したキャラクターですが、ウォーターセブン編でもエッグヘッド編でも誠実さを感じさせる描写があったり、ゾロとの絡みなどコミカルな描写があることから、「いいやつ」感がにじみでるキャラクターになっています。
エッグヘッド編でのステューシーを逃がした行動は、今後カクが世界政府を裏切る可能性を少しですが感じさせます。
悪魔の実の能力でキリンに姿を変えてみたり戦い方もコミカルだったり、情のある描写があったり、カクはとても魅力的な悪役です。