「魔術師クノンは見えている」は、
いわゆる「なろう系」です。
「小説家になろう」に連載されている小説です。
漫画にもなっていて、
私は試し読み出来る範囲で漫画を読んだのですが、
わりとテンポのよい漫画で、面白かったです。
レビューや感想を見ていると、
面白いという感想も、つまらないという感想もあります。
個人的な評価だと70点ぐらいかなあ、と思ってます。
「魔術師クノンは見えている」は、どんなお話？
主人公はタイトルにもある通り、
クノンという名前の少年です。
クノンは勇者達（17人います）の子孫です。
この世界の勇者達の子孫は
「何かがない子」が生まれることがありました。
魔王の呪いとも言われており、
クノンのいるヒューグリア王国では、
「英雄の傷跡」と呼ばれています。
クノンは目が見えない、という
「英雄の傷跡」を持って生まれた子供でした。
最初、クノンはそのことに絶望した日々を送っていました。
ところがある日、気付きます。
魔法で、
「外に目を作ればいいんだ」
ということに。
もちろん出来るか出来ないかすら分からない、
でもやり遂げる。と、クノンは決意します。
こうして、クノンはやや投げやりな感じの生活から、
魔法の練習や鍛錬を積み、努力し、
見えるとは言えないまでも、分かる、というレベルにまで
達することが出来ました。
そんなクノンの成長物語、と言うとちょっと違う気もますが、
クノンが魔法を使えるようになっていく姿が書かれた漫画です。
魔術師クノンは見えている ライトノベル 1-4巻セット
「魔術師クノンは見えている」は、面白い？
読んでみましたが、普通に面白いです。
特に面白くないと思うような要素はないと思います。
世界観というか、
ストーリー的には斬新だと思います。
私は漫画を読んだだけですが、
絵も綺麗で、とても読みやすいです。
「魔法で見えるようになろう」
という発想の物語を私は他に知りません。
魔法で何かを解決する物語、
というのは今までにもあったはずなので、
そういう意味では斬新ではないかもしれませんが、
さすがにそれだとかなりの物語が、
独自性がないということになってしまうので。
物語に出てくるキャラクター達も、
個性的なキャラクターが多いです。
クセが強いというか、
主人公のクノンくんがやや淡泊な感じ。
で、時々変な行動を取る感じの人物です。
自分の父親と国王の関係について、
「癒着関係です。学校側に圧を掛けてごめんなさい」
なんて言い始めたりします。
先生にとってはよくある特別待遇の生徒に過ぎなかったので、
先生は聞かなかったことにします。
クノン自体はいい子ですし、周りの人もいい人が多い。
なので、まったりした気持ちで読めます。
なので、まったりした物語を読みたい人にとっては、
絵も綺麗ですし、面白い漫画だと思います。
ただ・・・
つまらない？
なんというか・・・、
普通というか、全体的に淡々としてるんですよね。
物語自体も淡々としています。
ストーリーは面白いし、楽しく読めます。
ただ、あんまり感情に抑揚が出てこないなあ。
と感じました。
読んでるほうの私に。
個人的にはつまらないわけではないし、
面白いと思います。
ただ、何だろう。
悪い意味でなく、読後感があんまりないのです。
だからそういう意味で
つまらないと言う人がいるのも分かります。
それと、転生したら超強くなれてました！
という最近流行っているなろう系とは、
だいぶ違う話なので、
物足りなさを感じる人も多いのかも。
悪役がいるという物語でもなく、
特に誰かと戦っているという感じでもなく、
あいつを倒すんだ！という形の目的はありません。
ていうか、魔王とか今はいません。
なろう系に多い転生したら俺は最強だった！
みたいなのに慣れていると、
同じような感じかな、と思ってたら
存外ほのぼの系だった。
という読後感です。
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まとめ！
ということで、
まとめると、最初に書いた通りですが、
「魔術師クノンは見えている」の私の評価は70点ぐらいです。
普通に面白かったです。
とは言っても、公開されていた試し読み出来た範囲の評価で、
実際はもっと巻数は発行されています。
全部読めばガラッと変わるのかもしないのですが、
倒すべき魔王とかがいる世界ではないことは変わらないと思うので、
なろう系にしては淡々と進む感じが変わることはないと思います。
それがつまらないと思う方もいると思うので、
そういう意味では人を選ぶ漫画だと思います。
ただ、面白い漫画ではあるので、
まったり読みたい方にはお勧め出来る漫画だと思います。
