
『ワンピース』には、数多くの個性的なキャラクターが登場します。
その中でもビッグマム海賊団のシュトロイゼンはある種特殊なキャラクターです。
肩書としてはビッグマム海賊団の総料理長ですが、ビッグマムとは過去からの深い関係があります。
この記事では、シュトロイゼンについて考察し、ロックス海賊団やビッグマムとの関係について詳しく掘り下げていきます。
シュトロイゼンの正体は?

シュトロイゼンは、ビッグマム海賊団の総料理長として登場します。
シュトロイゼンの悪魔の実「ククククの実」は、あらゆる物を食材に変えることができるという変わった能力。
この能力は、単なる食事の準備に留まらず、戦闘でも大きな利点となり得るものです。
刀を食材に変えられたら?と考えると分かりやすいかなと思います。
シュトロイゼンが単なる料理人として存在しているわけではないことは、ビッグマムとの長年の関係性からも明らかです。
初登場は漫画第862話”頭脳派”です。単行本では86巻になります。
ONE PIECE 86 (ジャンプコミックス)
ただのビッグマムの部下であれば、別に普通のキャラと言えるでしょう。
しかし、ビッグマムの誕生日会の真実を知るという意味で非常に特殊なキャラになっています。
ワンピースの漫画も読める!
今なら初回購入限定90%OFFクーポン!(値引き上限2000円)
DMMブックス:いつでもどこでも漫画が読める!!【DMMブックス】
今ならポイント70倍!
楽天Kobo:総合電子書籍ストア【楽天Kobo】
ビッグマムとの関係

シュトロイゼンとビッグマムの関係は非常に長く、ビッグマム(シャーロット・リンリン)がまだ幼少期だったころに遡ります。
ビッグマムはシスター・カルメルの持っていた施設「羊の家」に住んでいました。
捨て子だったからです。
この頃から既にビッグマムは「食い煩い」という大きな問題を抱えていました。
ある日マザー・カルメルや施設の子供たちはビッグマムの誕生日会を開き、セムラで作られた巨大なバースデーケーキをビッグマムは夢中で食べます。
美味しさと感激で前も見えなくなりつつも食べ続けるビッグマム。
ビッグマムがバースデーケーキを食べ終わって我に返ると、カルメルや子供たちはいなくなっていました。
色んな可能性を思わせるシーンです。
影から見ていたシュトロイゼン

この「食い煩い」中のビッグマムを影から見ていたのが若い頃のシュトロイゼンでした。
(この頃のシュトロイゼンは海賊崩れの料理人)
つまり、この時何が起こっていたかをシュトロイゼンは全て知っているということです。
逆に言えば、このビッグマムのエピソードは事実だったということにもなるでしょう。
シュトロイゼンが影で見ていたのはワンピースの漫画版で言えば、868話”KXランチャー”になります。
単行本ではONE PIECE 86巻に載っています。
ONE PIECE 86 (ジャンプコミックス)
この頃のビッグマムは既に巨人族の英雄「滝ひげ」ヨルルを背負い投げでぶん投げ、亡き者にしてしまうという凄まじい力を持っていました。
でも強い弱い以前に年齢的にはこの頃のビッグマムは子供です。
羊の家のカルメルも他の子どもたちもみんないなくなった以上、ビッグマムは一人では生活出来ません。
一部始終を見ていたシュトロイゼンは、ビッグマムの誕生会の一部始終見た上でビッグマムの怪物っぷりを見てか勿体ないと思い、ビッグマムに接触。
そしてビッグマム海賊団を作っていきます。
一方ビッグマム本人はバースデーケーキを食べていた時に何が起こっていたのか知りません。
このシュトロイゼンとの出会いが、ビッグマムが自分の力を持って新世界に君臨することになる大きなきっかけとなりました。
シュトロイゼンはビッグマムにとって、ビッグマム海賊団の総料理長です。
能力は他の物を食べ物に変える、という一見すると微妙な能力。
しかしです。シュトロイゼンは総料理長。
つまりシュトロイゼンは老いてもなお、「料理」というビッグマムの暴走の元になる所を管理しているとも言えます。
ホールケーキアイランド編で最初のウェディングケーキを作ったのもシュトロイゼンです。
また、シュトロイゼンについてビッグマム海賊団にいたこともあるギャング・ベッジは強いはずと評価していました。
作中では今の所シュトロイゼンの戦闘は描かれていませんが、実は相当強者のようです。
ワンピースのアニメも見れる!
DMMTVは初回登録なら14日間無料!
アニメ・エンタメ見放題!初月無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】
ロックス海賊団との関係

ワンピースの中で今だ多くの謎に包まれている「ゴッドバレー事件」の当事者の一つが、ロックス海賊団です。
ロックス海賊団は、今のルフィ達が活躍している時代から約40年以前に存在していた伝説の海賊団。
四皇の白ひげエドワード・ニューゲート、ビッグマム、カイドウや王直、バッキンガム・ステューシー、シキなど、めちゃくちゃ濃い人物達が集まっていた海賊団です。
ゴッドバレー事件の顛末がある程度書かれたことがあるのですが、その際にシュトロイゼンらしき人物も描写されています。
ゴッドバレー事件の時のビッグマム(シャーロットリンリン)は大人で痩せていて今の見た目と違うのですが、ビッグマムがいるならシュトロイゼンがいても不思議ではありません。
ただ、以前書かれていた内容ではシュトロイゼンとビッグマムはビッグマム海賊団を作っていくはずなんですよね。
なのでおそらくロックスにビッグマムやシュトロイゼンがいた時も、ロックス海賊団傘下として海賊団を率いていた可能性があります。
また、どうもロックス海賊団は傘下という形式になっていないような描写やセリフがあるので、ものすごくゆるい複数の海賊団の連携した形なのかもしれません。
まとめ
シュトロイゼンはビッグマム海賊団の総料理長として重要な役割を果たしています。
他の物を食材に変えるという能力は聞いただけだと微妙な感じがしますが、ホールケーキアイランド編ではホールケーキ城が倒れ、未曾有の大災害が起こりそうになった時、城ごと食材に変えるという方法で被害を無くしました。
弱そうな能力の気もしますが、ベッジが強いはずと思っている以上は弱いはずがありません。
また、サンジとプリンの結婚式のウエディングケーキを最初に作ったのもシュトロイゼンです。
(サンジとプリンとシフォンが作ったケーキは2個目)
ロックス海賊団との直接的な関係は明らかにされていませんが、ビッグマムとの長い関係やシュトロイゼンの存在がビッグマムの海賊団結成に大きな影響を与えたことは確かです。
とは言っても、正直ワンピース読者・視聴者としてはシュトロイゼンが強い弱いより、羊の家で行われたビッグマムの誕生会で、何が起こったかをいつか喋ってくれるかも、という期待が強いですよね。