進撃の巨人の物語の中でライナー達にエレンとユミルが連れ去られ、
エレンがダイナ巨人にパンチし、座標(始祖の巨人の力)が発動した時ライナーは
エレンに対して「この世で一番それを持っちゃいけねぇ」と感じていました。
これはは、ライナーがもっていたエレンというキャラの人物像や、
パラディ島とその外の国「マーレ」の思惑、ライナー達の故郷が関係していました。
この記事では、なぜライナーにとってエレンが座標を持ってはいけない人物なのか。
そしてその時の座標の力が初めて発動したシーンが描かれた漫画やアニメの話数について
書いていきます。
ライナーの葛藤とエレンの成長
ライナー・ブラウンは幼少期から「マーレの戦士」になるべく育てられ(自身もそれを望み)、
マーレ国の命令でパラディ島の壁の中へ「始祖奪還計画」のため潜入しました。
しかし、調査兵団に入ったライナーは長い潜入生活の中で
「調査兵団の兵士」としての自分を演じる日々を過ごしていた結果、
エレンたちとの友情や絆を築いてしまいます。
その結果、ライナーは「戦士」と「兵士」の狭間で苦しむことになり、
二重人格のようになっていきました。
一方、進撃の巨人の主人公エレン・イェーガーは巨人によって母親カルラを失い、
その怒りと憎しみを原動力に戦い続けてきました。
進撃の巨人の主人公エレン・イェーガーは物語の中で、
常に巨人に敵意をむき出しにしてきました。
座標とは何か?巨人の歴史と始祖の巨人の力
「座標」は、「始祖の巨人」が持つ能力であり、「地ならし」を起こせる力もあります。
エルディア帝国の歴史において始祖ユミルの巨人化能力は覇権の元になっていて、
その力は代々の王フリッツ家によって継承されてきました。
かつてのエルディア帝国には、巨人の力を使って他国を支配してきた歴史があります。
しかし、エルディア帝国は「巨人大戦」の中で
145代目フリッツ王にして始祖の巨人の継承者であるカール・フリッツが
パラディ島に籠り始めたことにより滅ぶことになりました。
座標(始祖の巨人の力)は、進撃の巨人の物語の重要な鍵で、
マーレ国が始祖を奪取するために送り込んだのが、ライナーやベルトルトたちマーレの戦士です。
エレンの座標が発動したのは漫画とアニメで何話?
エレンがダイナ巨人にパンチして座標が発動したのは、
漫画では第50話「叫び」です。
コミックでは第12巻に掲載されています。
進撃の巨人(12) (週刊少年マガジンコミックス)
進撃の巨人のアニメ版では
第37話「叫び」に収録されています。
第37話 叫び
ライナーやベルトルト達に連れ去られたエレンを奪還するため、
ミカサやアルミンやヒストリア達調査兵団達が到着、戦闘になります。
その中でカルラ(エレンの母親)を亡き者にした無垢の巨人(ダイナ・フリッツ)が現れます。
ハンネスも来ていたため、ダイナ巨人と戦闘、
しかしハンネスも犠牲になりました。
エレンは自分の力不足を嘆き笑い痛感し、
ミカサや仲間たちを守れない自分に対して絶望していました。
エレンは激しい感情を抱き、叫びながらダイナ巨人にパンチします。
「ペチン」
その瞬間、周囲の無垢の巨人たちがダイナ・フリッツの巨人に襲いかかり、
やがてライナーたちにも襲いかかります。
つまり、エレンの明確な敵である存在を無垢の巨人が攻撃した、ということです。
エレンが無意識のうちに「座標」の力を発動した瞬間でした。
この瞬間は、エレンが巨人を操ることができるかもしれない、ということを示す、
物語の大きな転機となりました。
進撃の巨人のアニメも見れる!
DMMTVは初回登録なら30日間無料!
アニメ・エンタメ見放題!初月無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】
座標をエレンが持ってはいけない理由、ライナーが「この世で一番それを持っちゃいけねぇのはエレン・・・お前だ」と言った理由
ライナーはエレンが座標を発動した瞬間に、
自分たちが追い求めていた「座標(始祖の巨人の力)」が目の前にあることを知り、
同時にその力がエレンの手にあることに恐怖を覚えます。
元々エレンが何かの知性巨人であることはライナーやベルトルトやアニも分かっていました。
ただエレンが持っている知性巨人が「進撃の巨人」か「始祖の巨人」なのかは、
はっきり分かっていませんでした。
ところがエレンがダイナ巨人にパンチをした瞬間、
「ビリッ」という感覚をライナー達は感じ、エレンが始祖の巨人を持っていると確信します。
そこで出たライナーのセリフが、
「この世で一番それを持っちゃいけねぇのはエレン・・・お前だ」
(進撃の巨人漫画版第50話「叫び」より)
でした。
エレンは母親のカルラが巨人の犠牲になるのを目の前で見て以来、
「巨人を駆逐する」という強烈な思いをずっと抱いていました。
危険きわまりない調査兵団に迷わず入団したのも、
訓練兵団時代に立体機動装置のテストに失敗しても懲りずにライナー達に相談したのも、
全ては巨人を駆逐すること、つまり巨人を根絶やしにするためでした。
ライナー達は座標(始祖の巨人の力)により地ならしが起こせることを知っていたはずです。
パラディ島を攻撃対象にしているのはマーレであり、
エレンが徹底的に憎むパラディ島の無垢の巨人が存在するのは
マーレが「楽園送り」と称してエルディア人(ユミルの民)を巨人化して
パラディ島に送り込んでいるからです。
マーレのレベリオ収容区が故郷であるライナー達は、
マーレがパラディ島の敵、つまりエレンの敵であることを知っています。
全てを知った時エレンが何をしてくるか?
その一つに座標の力による「地ならし」が含まれることはライナーにとって恐怖です。
さらにエレンの原動力である母親カルラが犠牲になったのは、
ライナーとベルトルトがウォール・マリアのシガンシナ区の扉を破壊したからです。
強烈な「自由」と「巨人への敵意」をもって生きてきたエレンが座標を持つことは
マーレにとって、マーレのエルディア人居住区を故郷と呼び帰りたいと願うライナーにとって、
危険極まりないことです。
だから「この世で一番それを持っちゃいけねぇ」ということです。
進撃の巨人の漫画も読める!
今なら初回購入限定90%OFFクーポン!(値引き上限2000円)
DMMブックス:いつでもどこでも漫画が読める!!【DMMブックス】
今ならポイント70倍!
楽天Kobo:総合電子書籍ストア【楽天Kobo】
まとめ:進撃の巨人、エレンが座標を持ってはいけないのはなぜ?
「この世で一番それを持っちゃいけねぇのはエレン・・・お前だ」というライナーの言葉には、
ライナーの絶望とエレンへの恐怖と理解があります。
エレン・イェーガーという少年は
「巨人を駆逐すること」とその先の「自由」を追い求める人物です。
ライナーは調査兵団の一員としてエレンと共に過ごす中で、
このことを深く理解していました。
同時にマーレから派遣されていたライナーは、
本質的にライナーやライナーの家族も含めてマーレがエレンの敵だということを理解しています。
そんなエレンが座標(始祖)、
つまり世界を滅ぼすことも可能な「地ならし」を起こせる力を持ったらどうなるか・・・。
このようなことが理由でエレンはライナーにとって
この世で一番座標を持ってはいけない人物だったと考えます。