ワンピース、マルコはワノ国になぜ来た？マルコがワノ国編にいる理由

白ひげ海賊団の1番隊隊長だったマルコ。

頂上戦争以降何をしているのか「落とし前戦争」以外分かっていませんでした、ワノ国編で再登場しました。

この記事ではマルコ（声優：森田 成一さん）がワノ国に来たのはなぜなのか、ワノ国編にマルコがいる理由を書いていきます。

マルコがワノ国にいる理由と流れ

マルコがワノ国に登場した直接の理由は、ネコマムシにカイドウとの戦いへ味方として参戦を要請されたからです。

ワノ国でのカイドウとの戦いのため戦力を増やそうと考えたネコマムシは、一旦ルフィたちとは別行動をとり、「不死鳥マルコ」に会いにいきます。

読者にはマルコの頂上戦争後の行方が分かっていませんでしたが、ネコマムシはマルコの行方を知っていました。


頂上戦争後のマルコは、「落とし前戦争」に敗北した後、白ひげの故郷の「スフィンクス」という村を守っていました。

七武海の自称白ひげの息子ウィーブルが白ひげゆかりの人たちを襲っていたため、この白ひげの故郷の村も狙われる可能性があったからです。

マルコはネコマムシのカイドウとの戦いへの参戦要請に対しては、ルフィに伝言を頼むという形で返答します。

あとで分かったことですが、伝言の中身は

「遅れるが必ず行く」
（ワンピース 漫画版　982話”無礼者 meets 無礼者”より）

というものでした。

982話はワンピースの単行本では97巻に収録されています。
ONE PIECE 97 (ジャンプコミックス)


結局多少遅れたもののワノ国編でマルコは再登場し、ビッグマム海賊団の船（ママ・シャンテ号）を蹴り落とします。


マルコが再登場してビッグマム海賊団の船を蹴り落とすのは、漫画版ワンピースでは981話”参戦”です。

マルコからの伝言を受け取っていたネコマムシでしたが、ネコマムシ自身もイゾウを迎えに行っていたため遅れ、マルコと同じタイミングでワノ国入りしています。

マルコとネコマムシ、イゾウ、光月おでんとの関係

マルコは白ひげ海賊団の一員として長年航海していて、同じく白ひげ海賊団の船に乗っていたことのある光月おでんやイゾウ、ネコマムシとは関係があります。

光月おでんとの関係

ワノ国の当主だった光月おでんは、ワノ国に偶然流れ着いた白ひげ海賊団と接触。

外の世界を見たいと思っていたおでんは白ひげに船に乗せてくれることを頼みます。


白ひげは断りたかったため、わりと無茶な条件を出しおでんはそれを受け入れますが、その途中暴漢に襲われていたトキを見つけ、トキを助けるために白ひげとの条件は果たせませんでした。


男気のある白ひげはそれを見て、逆におでんを評価。

おでんの望み通り、白ひげの船に一時的に乗ることになりました。

この時一緒に乗ったメンバーがイゾウ、ネコマムシ、イヌアラシです。


マルコもこの時既に白ひげ海賊団の一員だったので、このおでんとの航海の時におでんと仲間として過ごしています。

イゾウとの関係

ワノ国編でマルコ同様久々の登場となったのが、マルコと同じく白ひげ海賊団の一員だった「イゾウ」です。

イゾウはそもそもおでんの家臣だったのですが、おでんに着いていく形で白ひげの船に乗り、おでんがロジャー海賊団の船に一年間移動する時に、白ひげの船に残ることになりました。

そのままイゾウは白ひげ海賊団の一員となったようです。


そのため、イゾウはマルコとは同僚、おでんは旧（？）主君という関係になります。

また、イゾウは赤鞘九人男の一人、「お菊」の実の兄でもあります。

ネコマムシとの関係

ネコマムシは元々光月おでんの家臣でした。

おでんが白ひげ海賊団に密航のような状態で乗船した際に、ネコマムシもおでんに着いていく形で乗船しました。


マルコはこの時既に白ひげ海賊団の一員なので、このおでんに着いて乗船していた時に、マルコとの関わりができたのだと思われます。

マルコがワノ国に行く理由

ワノ国にマルコが来た理由は、直接的には

「ネコマムシに要請されたから」

です。

ただ、マルコの思いとしてはたくさんの理由が他にもあったと考えます。

具体的には下記の理由もあったと考えます。

仲間だったおでんの仇討ち

ワノ国の当主だったおでんですが、白ひげ海賊団がワノ国に来た時に半ば無理やり白ひげ海賊団の一員になりました。


おでんが白ひげの船に乗った時、既にマルコは白ひげ海賊団の一員（見習い）だったため、マルコにとってはおでんは同じ船で過ごした仲間です。


おでんのエピソードが語られる話では、マルコがかなり若い頃の姿も描かれています。

今のマルコは大人でキリっとした顔ですが、見習い時代のマルコの若い頃はやや丸い感じで若干かわいい感じがあります。


今現在、ワンピースの漫画版96巻の最初の1話が下記Amazonで無料で見れますが（サンプルを読むから）、そこでも若い頃のマルコがちらっと見れます。若い頃も髪型はパイナップルです。
ONE PIECE 96 (ジャンプコミックス)


また、光月おでんは白ひげ自身が「弟」と呼んだ存在です。

マルコは白ひげを「親父」と呼んで慕っていたため、「親父」の「弟」である光月おでんの仇を取りたいという思いはあったでしょう。

ワノ国へのエースの思い

エースは白ひげ海賊団の白ひげ海賊団2番隊隊長だったので、1番隊隊長であるマルコとは同僚で仲間でした。


エースはスペード海賊団時代にワノ国に一時滞在していて、その時「おたま」と知り合い、カイドウを倒そうとして拠点に乗り込んだことがあります。

しかしその時カイドウは不在。

ヤマトが応戦しましたが、戦いながら二人は意気投合。

すっかり仲良くなりました。


エースはヤマトやおたまとの関係もあり、カイドウとは基本的に敵対関係でした。


エースはやがて白ひげ海賊団の2番隊隊長になりますが、おたまとの約束を果たすため、カイドウを倒すためにワノ国に行かせてくれる許可を求めます。


しかしそもそもエースにカイドウを倒せる力がないことを知っている白ひげはこれを拒否。


この時に、マルコも登場。

おでんがカイドウに釜茹でにされたことを知ったのはかなり後だったこと、ワノ国への進軍も考えたが、四皇白ひげ海賊団がカイドウと戦うことの影響の大きさを考え、実行しなかったことが語られます。


マルコはエースに親父の許可が出たら俺も誘ってほしいという意味の言葉を言っています。

この時を思い出しながらマルコは涙を流していました。


しかし結局、白ひげもエースも頂上戦争でいなくなりました。

マルコにとってはこの時から既にカイドウと戦い意思があったということです。


ネコマムシの誘いを受けた理由の一つに、エースが叶えられなかったカイドウを倒すということがなかったはずがありません。

エースは年齢的に光月おでんとの直接の接点はありませんが、エースの前の2番隊隊長はおでんだったので前隊長という形での繋がりもあります。

エースの弟であるルフィの存在

エースが世界政府に捕らえられたあと、白ひげ海賊団は救出のため海軍本部へ進軍、頂上戦争となりました。

白ひげやマルコが海軍と戦う中、エースの弟のルフィも参戦。


戦いの中で自然とエースの元へ向かうルフィをマルコも含めて全体で支援する形になりました。


この中で何度もマルコはルフィを助けるため、大将含めた海軍と戦っています。


マルコの中ではエースを助けることが出来なかった無念と共に、ルフィがエースを助けようと必死だったことや、それをマルコ自身が支援していたことは記憶に新しいはずです。


そのルフィが仲間だった光月おでんの仇であるカイドウと戦うということなのですから、マルコは再びルフィを支援する役目を果たそうとしたのではないかと考えます。

ワノ国でのマルコの役割と活躍

多少遅れてではありますが、マルコはワノ国での鬼ヶ島決戦に無事到着しました。


到着して早々、ワノ国に侵入しようとしていたビッグマム海賊団を滝から蹴り落として妨害。

ビッグマム海賊団の侵入を遅らせ、結果的にビッグマムは一時的に「おリン」ちゃんになりました。


その後ビッグマム＆ぺロスペロ―とも戦闘。

ワンピースの物語の中で白ひげ海賊団の人物と、ビッグマムが戦うシーンは珍しく、ワクワクする展開になりました。


ビッグマムとの戦いは曖昧な形で終わりましたが、そのあとも鬼ヶ島の屋上にいるカイドウと戦うために屋上に向かおうとしていたゾロを、大看板のキングやクイーンに攻撃されながらも屋上に運びます。

さらに、その後キングやクイーンたちと戦闘。

白ひげ海賊団一番隊隊長とは言え、百獣海賊団の大看板二人との戦いですからきつかったはず。


大看板は3人しかいない百獣海賊団の幹部なので、こういう相手二人と一人で戦えてしまうのがマルコが強すぎると言われる理由だろうな～って感じます。

こういう大物の敵と平気な顔で戦うのが、マルコのかっこよさですよね。

まとめ

ワノ国にマルコが来た理由は、物語上はっきりしていることとしては一つです。

「ネコマムシに要請されたから」

ただ、物語上はっきり書かれているわけではないにしても、おそらく他にも様々な理由があったからだと思います。

具体的には下記の理由もあったと考えます。

• 仲間だったおでんの仇討ち
• ワノ国へのエースの思い
• エースの弟であるルフィの存在

ワノ国編でのマルコは一人で無双したわけでもなく、影の立役者という感じの立ち回りをしていました。

ただし、キングやクイーンに妨害されて屋上に行けないゾロを運んだり、鳥に変身できるという能力をいかして滝からビッグマム海賊団の船を蹴り落としたりするなど、マルコにしかできないことをしました。


ワノ国編でのマルコの言動を考えると、マルコはもう自分の時代ではないと思っているようですが、マルコはキャラが立っていますし、出番は少ないものの人気もあるので今後も活躍してほしいですね～。