進撃の巨人、ベルトルトは超大型巨人になぜ選ばれた?

進撃の巨人
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進撃の巨人には九つの知性巨人がいます。

その中の一つが超大型巨人です。

知性巨人は全世界で九つしかないため、誰でも継承できるものではありません。


マーレで超大型巨人の継承者に選ばれたのは、

ベルトルト・フーバー(声優:橋詰知久さん)でした。


この記事では、その理由を考え整理し、

ベルトルトがなぜ超大型巨人に選ばれたのかを考察します。
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戦士候補生

上にも書いていますが、マーレ国にとっては知性巨人は貴重なものです。

特にマーレは軍事的には知性巨人に頼っている部分がありました。


知性巨人を継承した人物は寿命が13年になります。


誰にも継承されなかった場合、

ユミルの民のランダムな誰かに継承されてしまうため、

マーレとしては13年が過ぎるまでに継承者に継承させる必要があります。


マーレではその人物は戦士候補生と呼ばれるエルディア人から選ばれます。


戦士候補生から知性巨人の継承者として選ばれたエルディア人は

名誉マーレ人の地位を得ることができ、「マーレの戦士」になります。


進撃の巨人に出てくるライナーやアニやベルトルトはまず戦士候補生として選ばれた後、

さらに継承者として選ばれることになりました。

最初の壁ウォール・マリア、シガンシナ区の門を破壊する意味

ライナーやベルトルトやアニの作戦

ライナー達のパラディ島への侵入、攻撃の最初の段取りは

アニが叫びながら無垢の巨人を集めつつウォール・マリアまで走る。

着いたらウォール・マリアのシガンシナ区の門を超大型巨人で破壊

その先の内門であるウォール・マリア本体の門を鎧の巨人が破壊する、

というものでした。


ベルトルト達はマーレの教育として

パラディ島にいるエルディア人は「島の悪魔」であり「悪魔の末裔」であり、

憎むべき存在であるという教育を受けています。

しかしそうであっても、パラディ島の壁の中にいるのは紛れもなく人間です。



ベルトルト達は無垢の巨人をわざと多数連れて来ている状態で

超大型巨人はシガンシナ区の門を壊すのが仕事です。



つまり壁の中の人類にとっての大災害を引き起こすのが仕事。


そしてそれはマーレのため。マーレの命令。


ここでへたに頭が回る人物であったら、

破壊することを躊躇したり、破壊する決断ができないかもしれません。

ベルトルトの適正

ベルトルトは進撃の巨人の物語上、

影が薄い存在でセリフもあまり多くなく、

特徴は地味で寝相が悪いぐらいです。
(途中で化けますが)


そしてベルトルトは自ら認める

自分の意思がない人物です。



だから自分が門を破壊したことが理由で、

エレンの母親が亡き者になったにも関わらず、

エレンに対して気の毒だと思ったと言いながらも、

ずーっとマーレのために行動しています。



誰か僕らを見つけてくれ…と言ったり苦悩している描写はありますが、

ライナーのように兵士と戦士の二重人格になったりすることもなく、

むしろそんなライナーを冷静に見つめています。



これは私の考えですが、

ベルトルトは自分がどう思っているかということを無視して行動できる、

そういう意味でも「自分がない」という人物です。



これは最初にパラディ島の人類に地獄を見せる

最初の壁の破壊には打ってつけです。


そしてベルトルトは実際に超大型巨人としてそれを実行しました。

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超大型巨人の特性と必要な適性

超大型巨人は、他の巨人と異なるいくつかの特徴を持っています。

まず、身長60メートルという圧倒的な体躯です。


この巨体はシガンシナ区の門を一蹴りで破壊するという強力さを生みますが

同時に巨体であるがゆえに動きが鈍く、直接的な戦闘には不向きです。


例えばライナーが鎧の巨人でベルトルトが超大型巨人だとエレンに告白した時、

ベルトルトは壁の上にいたため上半身だけの超大型巨人に変わりました。


これはおそらく50メートルの高さのウォール・マリアの壁の上で

60メートルの全身長になった場合のことを考えてのことです。


普通に考えればあまり広くない壁の上でそんな巨体になってしまえば、

バランスが崩れ壁から落ちる可能性が発生します。


超大型巨人の大きさはメリットもあればデメリットもあるということです。


このような、知性巨人としては珍しいほど

得意不得意のはっきりしている超大型巨人を効果的に使いこなすためには、

冷静さや判断力が重要なはずです。


ベルトルトの「自分がない」というのはある種、これを体現しています。

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他のキャラクターとの比較

ここまではベルトルトが超大型巨人に適性を持っている、

という前提で書いていますが、

逆のところから考えて見ます。


もし、他のキャラクターが超大型巨人を継承していたらどうなっていたでしょうか。


例えば、アニ・レオンハートは女型の巨人を継承しましたが、

アニは幼い頃から父親との厳しい訓練で格闘術を習得していて、

人間の状態でも戦闘力のある人物です。


アニが超大型巨人を継承していた場合、その巨体による戦闘力の低さや動きの鈍さは、

格闘術を生かしながら戦闘するということを大きく制限するはずです。


例えばライナーはパラディ島のエレン達との関わりの中で、

自身の本質的にパラディ島の敵という立場との間で苦悩し、

戦士と兵士を行ったりきたりする二重人格のようになってしまいました。


これはおよそ冷静さとはかけ離れたもので、

冷静さだと思われる超大型巨人に適正があるとは思えません。


女型の巨人についてはそもそも男であるベルトルトが継承できるのかどうかもよく分かりません。

知性巨人継承者の選考過程と継承の決定

知性巨人の継承には、能力の適性だけでなく、

その巨人を効果的に使いこなせるかどうかも重要です。


例えばピクシスの指揮でトロスト区奪還作戦を行うことになった時、

エレンは1回目の巨人化の直後でした。


1回目の巨人化の際、エレンは無垢巨人と戦っていますが、

エレンが知性巨人として戦っていたというより無意識で戦っていたような感じです。



このすぐ後の2回目の巨人化がトロスト区奪還作戦でした。


内容はトロスト区の門の穴をエレン巨人が大きな石を担いでそこにもっていき、

塞ぐというもの。

この計画が実行に移されたものの、

エレンは巨人化した後そばにいて見守っているミカサ達を攻撃

明らかに門を塞ぐ動きをせず現場は大混乱になります。

また、後日リヴァイ班とエレンが一緒に行動している時、

エレンの意思と関係なく、偶発的にエレンは体の一部だけ巨人化したことがあります。

つまり、知性巨人であっても最初から綺麗に巨人を操作できるわけではないということ。



これらの後はエレンはわりと普通に巨人化しても自分の意思で動けています。


マガトは超大型巨人についてベルトルトなら使いこなせると思っていたらしく、

おそらく選考の結果、あるいは試験の結果、

超大型巨人を巨人化して使いこなす適正がベルトルトに見えたのでしょう。

まとめ:進撃の巨人、ベルトルトは超大型巨人になぜ選ばれた?

ベルトルトが超大型巨人に選ばれた理由は、

ベルトルト自身の自分がないという特徴と共にある

冷静さとある種の安定性にあるのではないかと考えます。


超大型巨人の特性を最大限に活かすためには、感情に左右されず、

冷静かつ命令通りにに行動できる人物が求められていたはずです。


その意味で、ベルトルトは最適な選択だったと言えるでしょう。


ある種、かわいそうと言えばかわいそうです。
(物語の中でのベルトルトはそもそも色々かわいそうですが)


打撃戦のような戦闘が求められていない超大型巨人に合っているとも思えます。


また、マガトの言葉を考えると、

マーレにいた時点で何がしかの適性を感じられる理由があったのではないかと考えます。

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